「お客さまがあなたから商品を買う理由は何?」
この質問に答えられるでしょうか?
情報が溢れまくっている現代は、似たようなサービスが増え
「結局、どれを選べばいいの?」
「どれを選んでもあまり変わらなそう」
と感じるお客さもが多いのが現状です。
そのため、単純に価格やスペックを競うだけでは、「選ばれる理由」にならなくなっています。
そんな時こそ、競合と同じ土俵で戦わず、独自の価値で勝負する“ブランディング”が鍵になります。
価格やスペックではなく“独自の価値”にフォーカスする
価格やスペックで競争できるのは、資金が豊富にある大手だからこそ取れる戦略。
影響力のない僕たちがお客さまに選ばれるには、「独自の価値」で勝負することが重要です。
価格やスペックは、ライバルに簡単にマネされてしまいますが、
「この人の発信は刺さる!」
「めちゃくちゃ共感できる」
「他の人と感性が違う」
といった、あなただけの“価値”を前面に出していくとライバルと比較されにくくなります。
例えば、SNS集客のコンテンツを販売する場合「フォロワーの増やし方」を売りにするのではなく、「あなたと同じ価値観を持ったフォロワーと深い信頼関係の築き方」をテーマにした方が、「フォロワーを増やすだけでは満足できない」と考えている人たちに刺さります。
また、僕は犬を飼っているので、
「愛犬の幸せな暮らしのためにSNSで集客して、しっかり売上を作りましょう」
なんて言われたら、迷わずコンテンツを買ちゃいます。
つまり、共感や信頼から「この人がいい」と選ぶ理由ができたのです。
独自の価値を見つけるためのポイント
自分の経験・強みを振り返る
これまでの経験やスキルの中で
- 人があまり経験していないこと
- 成功した方法
- 独自のノウハウ
- 過去に褒められたこと
などを探してみましょう。
特に自分が壁にぶつかりながらも乗り越えた体験は、お客さまにとって有益な価値になります。
お客さまが本当に抱えている課題に寄り添う
強みも特技もない…そんな方は、
「お客さまが何に悩んでいるか」
「どうなりたいと考えているか」
を深く理解することで、自分にしか出せない価値が見つかります。
単にフォロワーを増やす方法だけではなく、たとえば「フォロワーが増えても売上が上がらない」という悩みに応えるような価値があると、お客さまにとって「必要不可欠な存在」として認識されやすくなります。
感性や価値観を前面に出す
あなたの感性や価値観が現れる、“ストーリー”を積極的に発信しましょう。
たとえば、「フォロワーをお金や数ではなく、同じ志を持った仲間と考えています」といった価値観を共有することで、価格やスペックを越えた「共感」の価値を生み出せます。
ちなみに僕の価値観は以下の通りです。
- たくさんのお金より、生活が不自由ない程度の収入でいい
- 妻と愛犬とのんびり暮らしたい
- 人に迷惑をかけない
- 「稼げれば何をしてもいい」という人とは仲良くできない
「共感」を得られるメッセージを発信する
今、物が溢れている時代だからこそ、お客さまは商品そのものよりも“あなたのメッセージや価値観”に共感して選ぶ傾向が強くなっています。
繰り返しになってしまいますが、僕は「犬の幸せのために〇〇しましょう」と発信している人に共感します。
反対に、「1億稼ぎたくありませんか?」とビジネスに誘われることもあるのですが、「1億稼ぐ」価値観がないのでまったく響きません。
つまり、自分の価値観を前面に出すと、あなたの価値観に共感する人だけが集まってきます。
そして、価値観が合わない人は自然と去っていきます。
これは企業も同じですね。
子ども服ブランドにも
- かわいい
- おとなぽい
- 動きやすい
などのコンセプトがあり、コンセプトに共感しているユーザーは「あのブランドを選ぼう」という信頼感が生まれます。
「Apple」のブランディング
Appleの「Think Different(他と違う考え方をしよう)」というメッセージ(スローガン)をご存知でしょうか?
これがまさに競合と勝負しないブランディングの代表例ですね。
Appleは単に性能の良いデバイスを作ることにとどまらず、「革新的な考え方」や「自分らしさ」を象徴する存在として、他とは一線を画しています。
その結果、価格競争には参加せず、デザイン性や体験価値によってファンが生まれ続けています。
iphoneの新モデル発売日には、Appleのファンがショップに行列を作っていますよね。
このように、商品自体よりも“ブランドを通じて得られる価値”を明確にすることが、選ばれる理由になっています。
さいごに
競合他社が簡単に真似できない「共感」や「信頼」は、他にはないあなただけの資産。
価格やスペックで競争するのではなく「あなただけの価値」を発信することで、お客さまから選ばれる理由が生まれます。
価格競争に巻き込まれない、長期的に選ばれ続ける武器を磨いていきましょう。
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