「エルメってどう使えばいいの?」
「LINE配信を自動化したいけど設定が難しそう…」
といった不安を感じている初心者の方に向けて、この記事ではエルメ(LMessage)の基本的な使い方をわかりやすく解説します。
最初は戸惑うかもしれませんが、一度仕組みを作ってしまえば、あとは自動でメッセージが配信される状態をつくることができます。
使い方から設定手順、配信例まで、3ステップで丁寧に紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
エルメとは?LINE配信を自動化できるコスパ最強ツール

エルメ(エルメッセージ)は、LINE公式アカウントと連携して、メッセージ配信を自動化できるツールです。
LINE配信ツールの中でも、無料から始められて、有料でもコスパの良さが支持されています。
ここでは、エルメがどんなツールなのか、LINE公式との違いや特徴を簡単に解説したうえで、LINE配信を自動化するための機能を見ていきましょう。
エルメはLINE公式アカウントを自動化できるツール
実は、LINE公式アカウント単体でも、メッセージを自動配信できる「ステップ配信」は使えます。
ただし、公式のステップ配信には、
- 1シナリオにつき最大10通までしか送れない
- 配信間隔は最大でも30日後までしか設定できない
といった制限があります。
そのため、より自由度の高い配信設計をしたい場合、公式LINEだけでは物足りなくなるでしょう。
一方で、エルメを使えば配信通数も無制限、配信間隔も自由に設定できるので、長期的なシナリオ設計や、段階的に関係性を深める配信が可能になります。
自動化に使う機能は4つだけ!初心者でも使いこなせる
エルメにはたくさんの機能がありますが、LINE配信を自動化して成果を出すために押さえるべき機能は、たった4つだけです。
以下の4つの機能を押さえておけば、初心者でも反応が取れるステップ配信を作ることができます。
- ステップ配信
あらかじめ作ったメッセージを、登録者に順番に自動で届ける機能。 - タグ付け
ユーザーの行動や属性にラベルをつけて、管理できる機能。 - シナリオ分岐
タグや行動に応じて、次に送るメッセージを自動で変える機能。 - URL分析
メッセージ内のリンクのクリック状況を把握できる機能。
4つの機能を使った自動配信の全体像は以下の画像の通り。

ステップ配信を軸に、タグ付けとシナリオ分岐を組み合わせることで、友だちの興味度合いに合わせて最適なタイミングで最適なメッセージを届ける仕組みが完成します。
予約機能もおすすめ
個別相談やセミナーを開催する方には、下記の機能もおすすめです。
- レッスン予約
- サロン・面談予約
予約にかかる手間が省けるのでやりとりのストレスが減り、自動化のおかげで本業に集中できる時間がグッと増えます。
日程調整のミスや、ダブルブッキングも防げるので安心です。
エルメが選ばれる理由|無料から始められて有料プランのコスパがいい

エルメの魅力は、無料プランから使い始められることです。
他社のLINE配信ツールにもトライアル期間は用意されていますが、期間が過ぎると有料プランへアップグレードしなければなりません。
その点エルメは、ほぼ全ての機能が無料で使えるため、
「まずは試してみたい」
「いきなりお金をかけるのは不安」
という初心者にも安心です。
さらに、有料プランにアップグレードした場合でも、月額10,780円と非常にコスパの良い価格設定になっています。
「まずは無料で成果を出してから、必要に応じて有料に切り替える」という戦略も十分に可能です。
ちなみに、私のクライアントには、エルメの「無料プラン」で毎月数十万円の売上を上げている方、体験会への集客を自動化されている方もいらっしゃいます。
エルメの使い方|LINE配信を自動化する5ステップ
「エルメの機能はわかったけど、実際どうやって設定するの?」
そんな疑問にお応えして、ここからはLINE配信を自動化するための具体的な手順を紹介します。
具体的なステップは以下の5つ。

- メインシナリオ(ステップ配信)を設定する
- オファー用シナリオを設定する
- シナリオ分岐設定をする
- タグ設定をする(必要に応じて)
- スタートアクションを設定する
それでは順番に解説していきます。
①メインシナリオ(ステップ配信)を設定する

最初に、「ステップ配信の枠」を作成します。
①メインシナリオの設定手順を見る


ステップ配信を管理しやすくするために、フォルダを作成します。(任意)
今回は「LINE登録後ステップ配信」というフォルダを作成しました。

「新規作成」をクリックして管理名を入力します。
ここでは「メインシナリオ」と入力しました。


1通目の配信タイミングを設定します。
- ステップ配信直後
ステップ配信に登録されるとすぐに配信します - 日時で指定
経過日と時間を指定して配信します - 経過時間で指定
24時間以内の経過時間して配信します
LINE登録後にプレゼントも配布する場合は情報量が多くなってしまうため、「1日後の◯時に配信する」など、タイミングをズラすことをおすすめします。

「+メッセージ」をクリックします。

配信文を入力したら保存をクリックします。
これで1通目のメッセージが登録されました。

2通目以降は「+次の配信タイミングを追加」をクリックして設定します。
配信タイミングは「日時で指定」を選択し、1日後、2日後…とズラして設定していきます。
ここまでがメインシナリオの設定です。
②オファー用ステップ配信を設定する

メインシナリオと同様に、オファー用シナリオを設定します。
②オファーシナリオの設定手順を見る

ドフォルダ内の「+新規作成」から、オファーシナリオを追加しました。

オファーシナリオの1通目は、ステップ開始直後をおすすめします。
なぜなら、「オファーに興味がある」と表明した人に配信されるメッセージなので、登録直後が最も関心度が高く、メッセージを読んでもらいやすいからです。

2通目以降を設定したら、オファーシナリオの設定は完了です。
③シナリオ分岐設定をする

メインシナリオのリンクやボタンをタップした人だけ、オファーシナリオに移動させる分岐設定を行います。
③シナリオ分岐設定の手順を見る


配信メッセージに入力欄に、外部URL(エルメ以外のURL)を入力し、上部タブ【URL表示期限・アクション設定】をクリックします。

続いて、【URL設定を編集】をクリックします。

トーク画面に、タイトル、テキスト、画像を設定をします。(任意)
私は、タイトルとテキストを簡潔に記入しています。

必要に応じて、URLタップ時アクションの期限を設定します。
私は3日間に設定することが多いです。
期限を設定しておかないと、いつまでもタップできてしまい、タップするたびに何度もステップ配信がスタートしてしまいます。

【表示期間内タップ時アクション】内の、アクション登録・編集をクリックします。

ステップ→開始/再開→ステップ配信のフォルダ→オファー用シナリオを選択します。

最後に保存をクリックすると、URLの分岐設定は完了です。
④タグ設定をする(必要に応じて)

続いて、必要に応じて自動でタグを付ける設定を行います。
タグ付けをすることで登録者の行動や興味を可視化し、「誰にどの配信を送るか」を的確にコントロールできるようになります。
たとえば
- リンクをタップした人
- プレゼントを受け取った人
- 個別相談に参加済みの人
など、条件に応じたタグを付けておけば、それぞれの関心度に合わせたメッセージを自動で送り分けることができます。
無差別な一斉配信ではなく、反応が取れる配信を行うために重要なのがタグ付けです。
④タグ設定の手順を見る

自動でタグを付与する設定は、エルメアクションの【アクション登録・編集】から行います。
「③シナリオ分岐設定の手順」のURLの設定、またはボタンタップ時アクション設定のところです。

左メニューの【タグ】から【任意のフォルダ】を選択し、【タグ新規追加】をクリックします。

【追加するタグ名】に任意のタグを入力し、【保存してアクション設定に戻る】をクリックします。
今回は、「興味がある人は、URL(またはボタン)をタップしてね」と呼びかけているので、【〇〇に興味あり】と設定しました。
※〇〇には商品や企画名を入れます。

作成でしたタグに【チェック】を入れて、選択したタグと、タグを「つける」になっているかを確認し、問題なければ保存をクリックします。
これで、URL(またはボタン)をタップすると、自動でタグが付与されます。

エルメのメインパネル、左メニューの【情報管理】内の【タグ管理】からタグを作成できます。
必要に応じてフォルダを作成し、【新規作成】からタグを登録します。

⑤スタートアクションを設定する

最後に、自動配信をスタートさせるためのトリガー(起点)を設定します。
たとえば、
- LINE登録直後(初回アクション)
- 特定のキーワードを送信したとき
- アンケート等のフォームに回答したとき
など、どのタイミングでどのシナリオを開始するかを自由に決めることができます。
今回は上記3つの設定方法を紹介します。
⑤スタートアクションの設定手順を見る
LINE登録直後にステップ配信を開始する手順
一般的によく使われる、LINE登録直後にステップ配信がスタートする手順です。

エルメの左メニュー【メッセージ】内の【友だち追加時設定】をクリックします。

【新規友だち用アクション設定】の【アクション設定】をクリックします。
既存友だち用アクション設定とは、公式LINEに登録している既存の友だちが、エルメに表示された時のアクションです。

左メニューから【ステップ】→【ステップ配信を格納しているフォルダ】→【メインシナリオ】の順に選択し、保存をクリックします。

メインシナリオが選択されていることを確認し、最後に【保存】をクリックして完了です
【ステップ】→【ステップ配信が格納されているフォルダ】→【メインシナリオ】を選択し、保存をクリックします。

メインシナリオが登録されていることを確認したら、設定は完了です。
これで、アンケートや申込みフォームに回答すると、自動的にステップ配信が開始されます。
成果が出るLINE配信のコツ|初心者でもできる設計術

「配信を自動化できても、反応がなかったら意味がない…」
そう感じている方も多いのではないでしょうか?
自動化は作れば終わりではなく、「成果につながる設計」ができて初めて意味があります。
ここでは、初心者でも実践できる「成果が出る配信設計のコツ」をわかりやすく紹介します。
目的を1通1通に明確に持たせる
反応が取れないLINE配信の多くは、1つのメッセージに伝えたいことを詰め込みすぎているのが原因です。
- 私のプロフィールを知ってほしい
- サービスも紹介したい
- 販売ページを見てほしい
このように情報を盛り込みすぎると、読者は何をすればいいのか分からず、結局行動しないまま終わってしまいます。
そこで重要なのが、1通のメッセージに対して「1つの目的」を明確に設定することです。
たとえば、
- 1通目では「あなたがどんな人か」を伝える
- 2通目では「提供できる価値」を伝える
- 3通目では「無料プレゼントや相談に誘導する」
というように、1通1テーマで順番に届ける設計にすることで、読者はストレスなく理解でき、自然とアクションを起こしやすくなります。
警戒されない流れで信頼を積み上げる
LINE配信でいきなり売り込むと、読者は「またか…」「売りつけられそう」と警戒してしまい、ブロックやスルーの原因になります。
だからこそ、配信の流れは信頼を積み重ねる順番が大切です。
おすすめの流れは次の通り。
- 共感・自己開示
あなたの想いや背景を伝える - 価値提供・事例紹介
どんな変化があるか価値を伝える - 無料オファー
申し込みたくなる企画へ誘導
この順番に沿ってメッセージを設計すると、読者との距離感が自然に縮まり、
「もっと話を聞きたい」
「相談してみたい」
という気持ちが高まります。
売り込まない配信は、流れの作り方で決まります。
冒頭までスクロールさせる工夫をする
LINEのメッセージは、送信された時点で一番下(文末)が表示される仕様になっています。
そのため、読者は最初にどんなメッセージが届いたのかを、自ら上にスクロールしないと読めません。
つまり、「冒頭から読みたい」と思ってもらわなければ、れだけ良い配信文も読まれる可能性は低くなるのです。
そこで重要なのが、「冒頭までスクロールしたくなる仕掛け」を文末に入れることです。
通知欄に興味を引く一言を入れる
「〇〇する意外な方法を知ってますか?」
「24時間限定で公開します」
「希望者にだけプレゼントします」
など、通知欄に「続きが気になる」一言を残しておくと読まれやすくなります。
画像(リッチメッセージ)で訴求する

文字だけの訴求だとスルーされやすいですが、画像で訴求すると目を引くのでアクションに移してもらいやすいです。
エルメで使える配信例

「設定の仕方はわかったけど、どんな内容を配信すればいいの?」
と言う方に、ここではエルメを使ったステップ配信例を2つ紹介します。
すべて、初心者でもすぐに真似できる内容で構成しているので、すぐに自分のビジネスに落とし込むことができます。
個別相談への集客シナリオ 事例①
1つ目は、お菓子教室の先生向けにライセンス付きレシピ販売、開業サポートをされているクライアントさんの事例です。
(エルメは有料プランを活用しています)
ざっくりとした流れは以下の通り。

- 1~3通目がメインシナリオ
- 4通目で分岐
タップした人だけオファーシナリオに進みます - オファーシナリオ1~4通目でノウハウ提供
- オファー5通目で個別相談への案内
- オファー6~8通目で締め切りまでのカウントダウン
- 9通目でお礼
- 分岐しなかった人、セールス終了後は次のシナリオに進む
この流れのメリットは、以下の3つ。
- 興味がある人だけにセールスするので成約率が高くなる
- 興味のない人には案内が行かないのでブロックされない
- 一斉配信ではないので配信コストを抑えられる
メッセージ配信例










個別相談への集客シナリオ 事例②
2つ目の事例は、エルメ無料プランを活用している、フォトグラファーのクライアントさん。
シンプルなステップ配信で、個別相談会へ集客されています。
ステップ配信の流れは以下の通り。
分岐なしで、一斉配信するパターンです。

- 1通目で問題提起
- 2通目で共感(私もあなたと同じだったんです)
- 3通目:購入者のビフォーアフターと個別相談の告知
- 4通目:個別相談の募集開始
- 5通目:お客様
- 6通目:個別相談で得られるメリット、ベネフィット
- 7通目:本日締め切り&共感プッシュ
- 8通目:お礼
メッセージ配信例












まとめ|エルメでLINE配信を自動化して反応が取れる導線をつくろう

エルメは、必要な機能だけに絞って配信を自動化できる、コストパフォーマンスの高いLINEツールです。
使い方や設定は一通り理解できても、「どんな配信をすれば反応が取れるか」が成果を左右するポイントになります。
今回ご紹介した5ステップと配信例を参考に、ただ自動化するだけでなく読者の反応を設計に活かす視点も意識してみてください。
読まれて、クリックされて、申し込まれる、そんな仕組みを作っていきましょう。
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