わたしがやりたい「IT技術を教える」ということ

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2009/08/21 09:00 投稿先 11.サルにもできるiPhoneアプリの作り方(旧アメブロ記事) 投稿者 カワサキ タカシ

発基礎トレも4回が終わったところですが、どうでしょう?

iPhoneアプリ開発とのココロの距離は近づいていますか?
このペースでいくと、実際のアプリ開発&リリースは9月くらいには行けそうです。

このブログをご覧いただいているみなさまの中にも「興味あります」って言ってくださる方が結構たくさんいて、あらためてそんなみなさまが気軽に開発を始められるようにできたらいいなぁと、思っています。

今回は少し違うお話を。

私がなんでこんなブログを書いているかということについて少々。

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私、仕事でIT技術を教えることがあります。
ハード/ソフトから始まって、インフラとか、Webとか、開発手法とか、マーケティングとか。

教えていて何なんですが、
自身でIT系の研修に行って「これは良いこと教えてもらったわ~」って思った経験はゼロなんです。

私が最初に入った会社は日本I○MっていうIT系超ビッグカンパニーでしたので、
基礎研修だけで半年、600人の同期もろとも研修センターにぶち込まれました。

明けても暮れてもIT知識のお勉強。
当初は何の疑問も感じていませんでした。

で、晴れて現場デビュー。

愕然としたのを覚えています。

もちろん、研修で習ったことが何一つ役に立たなかったからです。

勉強はたくさんやったんです。

・IT業界の話も
・基礎的なプログラミングも
・ハードやソフト、インフラのことも
・演習としての模擬プロジェクトも

下手したら今の私さえ知らないような細かい技術についても勉強しました。

でも、ダメ。

もちろん基礎力は必要です。それは重々承知してます。
何もない新人君達に教えられる内容は限られているでしょう。

ひーひー言いながら、先輩方の話す内容をメモって調べる日々でした。

それからもヒマを見つけては外部研修に行っていたのですが、
なんていうか、、、どうにもしっくり来ないんですね。

結局自社に戻って来て、自分でサーバーをチクチクいじっていました。

——————

でも、こんな私にも師匠(達)がいたんです。

どこに?
現場に。

師匠は会議室で寝てるんじゃない!現場で寝てるんだ!

私は幸か不幸か早くから現場に放り込まれていました。
それも、結構イイ感じに暗雲立ちこめる嵐の巨大プロジェクト達に。

自分の身を守る為、知識武装と技術武装は最重要課題だったわけです。

私が入ったプロジェクトのうちのいくつかは10億円超えのプロジェクトでした。
関わる人100人以上、場合によっては300人とか500人とか。

10億円を超えるプロジェクトの、それも各山※を束ねるリーダーなんて種族は、
人間というよりも物の怪に近い存在でして、
信号機並の判断力ゴール前のボルト並の余裕を持っている方がたくさんいました。
※各業務チーム、インフラチーム、共通チーム、プロマネチームなどなど

プロジェクトなんてトラブルばっかりです。
みんな一様に慌てます。

でも、この人達は慌てないんです。

ただの鈍感なら笑えませんが、
みんなわかってるんです。その局面を解決する為の方法を。

学びてぇ。
この人達から。

どうすればこういう風になれるだろう。
いっつもそう思っていました。

ITの知識、当然必要です。
開発手法の知識、それも役に立つでしょう。
プロジェクトマネジメントスキルや業務知識も求められます。

でも、その人達が持っている一番大きいものは「答えがわかっている自信」でした。

プロジェクトに正解はありません。

少し矛盾しますね。

プロジェクトは、例えば東京から大阪に行くようなもので、それが「新幹線」で行こうが「飛行機」で行こうが「チャリ」や「徒歩」で行こうが、予算と期間と難易度が許せば何でもいいんです。

その「何でもいい」という「答え」を知っているかどうか。

それを身体で理解する為には、多くの修羅場をくぐる必要があります。

研修屋さんに研修を習っているとき、たぶん私はいつも「この人はプロジェクト成功させられる人かどうか」って見方をしていたんだと思います。

師匠達と比べて。

で、無理だろう、と。

現場でバリバリのエースが現場離れて研修屋やってるハズがない。

そりゃそうです。

——————

私は各プロジェクトでリーダーの一人でした。

自分で言ってりゃ世話ねぇって話なのですが。

上に私を気に入ってくれる人がいて、無茶なポジションで無茶苦茶やらせていただいていました。
バリバリのエース!って言いたいところですが、
バリバリの火の玉問題児!って言った方が、「そうそう」って納得してもらえそうです。

とある電話会社のみなさま、エラそうなこと言いまくってごめんなさい。
とある銀行のみなさま、エラそうなこと言いまくってごめんなさい。
とあるコンビニのみなさま、エラそうなこと言いまくってごめんなさい。
とある協力会社のみなさま、社長室1週間も貸し切りにしてごめんなさい。

思い出すだけで滝汗です。

私にはどうしてもやってしまうクセがありました。

それは、プロジェクト期間に自分のチームを最強に育てること。

メンバーが10人だろうが、30人だろうが。
朝から晩までずーっと、ずーっと教え続けてました。

お客様のこと
業務のこと
システムのこと
方法論のこと
マネジメントのこと

上の協力会社さんの社長室を貸し切りにした時は、
社長室にホワイトボードとプロジェクターを用意してもらって。

メンバー全員1人1時間程度、
「今のプロジェクトでわかっていないこと、どういうものを作ればいいか」をマンツーマン面談。

1週間ぶっ続けで。

1プロジェクト1年以上もこんなことをやっていれば、
終わる頃には全員私の分身

「このチームにはお前はいらん」

なんてことを言われるまでピッカピカに磨き上げていました。

この行為自体が良いことなのか悪いことなのか。

わかりません。

プロジェクトの上司、私の師匠の一人、通称「海坊主おじさん」には、

お前はメンバーに喋りすぎる。

って怒られてましたし。

ですが、
みんなが最後に「すごい楽しいプロジェクトだった」って言ってくれたのが、
本当にすげぇ嬉しかったです。多分生涯忘れません。

——————

やっぱり私は「教えたい」んですね。

あの物の怪の人達が持っている、「答えがわかっている自信」ってのを。
それをどうやって身につけて行くかってことを。

少なくとも自分は今でも、1つ1つのプロジェクトで、
物の怪のみなさん最強チームのみなさんと、
一緒に仕事できたことを誇りに思っていますし、
そういう「ITの仕事やってて良かった~」って心の底から思えるような、
そんな瞬間を一人でも多くの人に味わってもらいたいんです。

だから、このブログを始めました。

今大手に所属していない私は、大きな現場からお伝えすることはできません。
ですが、iPhone開発は小さくても現場なんです。

そこには要件定義や設計、開発もあれば、マネジメントも必要です。

それになにより、お客様がいます。
小さくても、立派な現場です。

教える為だけの研修屋になることなく、
現場でバリバリやりながら何かを伝えていく。

私がやりたいのは、そういうことです。

これからもそういう想いで書いていきますので、
興味を持っていただいたみなさま(そうじゃないみなさまも!)、

よろしくお願いします!

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