ツールバーを作ろう

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2011/12/15 18:09 投稿先 97.サルでき本 原稿以前 投稿者 カワサキ タカシ

ちぼちコラムパートが終わります。ふ〜。

日本の住宅を指して、「ウサギ小屋」と言うことがある。日本の住宅は狭い。確かに狭い。ワタシも社会人になってからずーっと都心の賃貸マンションに住んでいるが、部屋が広くて困る、などといったことを悩んだことは一瞬たりともない。おかしなもので、既にちまっとした狭さに身体が慣れてしまっているので、大して不満もないのである。部屋に置く家具も、自然にコンパクト&まとまった機能のものを好むようになってしまった。広大なリビングなど与えられてしまったら、ワタシはおそらく、その一角に「ミニリビング」を作るのだろう。いいんだもんね、掃除楽だし。

iPhoneアプリの画面は狭い。iPadですら、通常のデスクトップパソコンに比べたら、ずっとコンパクトにできている。狭いということは、つまり、ひとつの画面で、できることの絶対量が少ない、ということである。どんなに高い技術を持った開発会社が、総力を挙げて作ったとしても、並べられる画像やボタンの量にそもそも差があるのだ、どうしたって小ぢんまりしてしまう。

その狭いスペースをどう有効に使うか、その工夫のひとつが、ツールバーである。ツールバーの発想は、住宅に置き換えると、システムキッチンとかユニットバスの考えに似ている。空間自体を広く使うために、ボタン類をまとめて収納してしまおう、ということなのだ。

ツールバーをシステムキッチンに例えると、ひとつひとつの機器、シンクとか、オーブンとか、食洗機とかを、バーボタンアイテムと言う。iPhoneアプリに置き換えると、保存ボタンとか、カメラボタンとか、再生ボタンとか、どこかで見たようなお馴染みのボタンになる。沢山のボタンが予め用意されているので、自分でボタン一式を作るよりもずっと簡単に組み込むことができる。と、言いたいところなのだが、予め用意されているのは、画像だけで、機能は自分で作りこまないといけない。オーブンのガワはすぐできるので、配線を済ませて、肉を買ってこよう。

バーボタンアイテムをポンポンと並べたら、最後にシステムキッチン、もとい、ツールバー自体を、ビューに貼り付けて完了である。スッキリコンパクト、この部分にボタンをまとめてしまえば、余った空間は広々と使うことができる。まさに工夫の勝利だ。

狭いiPhoneアプリ画面を、広く使うのはアナタの腕次第である。「狭い画面の中に、機能がよくまとまってるな〜」と思わせることができたら、アナタのアプリ設計技術は、一級建築士にも劣らない。「なんということでしょう」、そんなナレーションが流れてくるような、iPhoneアプリ空間設計の魔術師を目指して、ぜひ挑戦して欲しい。


※この記事は今度出す本の下書きの下書きです。
※全ボツになることもありますので、番外編としてお楽しみください。

【業務連絡】
ツールバーの画面が続きます。

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