加速度センサーを使おう

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2011/12/04 22:15 投稿先 97.サルでき本 原稿以前 投稿者 カワサキ タカシ

ャンコに一部消されました(ToT 本人(猫)に反省の色は見られません。

太郎君は10km先にある八百屋さんに徒歩で買い物にでかけました。太郎君がお財布を忘れていることに気付いた弟の次郎君は、10分後に自転車に乗って太郎君を追いかけました。太郎君は時速5kmで移動しており、次郎君は時速20kmで移動しています。さて、次郎君は太郎君に何キロの地点で追いつくでしょう。「せんせー」「はい、カワサキ君」「10km先にある八百屋に徒歩でなんて買い物に行かないと思いまーす」。

速度という単語から思い浮かぶ、幼少期の思い出のワンシーンである。なんてイヤなガキなんだ。ワタシは。絶対に先生になんかなるもんか。と、思っていたのに、こんな本を書くハメになってしまった。因果応報、ということばが思い浮かぶ。みなさま、お手柔らかにお願いしますね。と、言い訳も終わったところで。今回はiPhoneが世の中に見せた新しい発想のひとつ、加速度センサーのお話をしていこう。iPhone本体の中に、筐体の姿勢を感知するセンサーが組み込まれていて、その値をプログラムの中で自由に使うことができるようになっている。という仕組みらしい。ふむふむ、姿勢をねー。

センサーなんてものは、もっと大掛かりな装置の中に入っているものだ、というイメージがワタシの中には根強くある。ビルの中で、白衣着た、メガネのオジサン達が、山ほどあるスイッチを操作して使う物だ。それがこのちっこい機械の中に入っていて、ちょいちょいっとプログラムを書けば使えてしまう。うーむ、すごい。ワタシのイメージは、この技術の進歩により、iPhoneの中で、白衣着た、メガネの、ちっこいオジサン達が、山ほどあるスイッチを操作して使っているものに上書きされた。

センサーが感知できる方向は三種類。X軸方向、Y軸方向、Z軸方向となっている。案外わかりにくいので、実際の方向をお教えしよう。まず、iPhoneを手に持って、画面をこちらに向けた状態で、まっすぐ立てていただきたい。目の前が画面である。このとき、iPhoneには上(電源スイッチ方向)から下(ドック方向)に向かって力が働いている。リンゴが落ちる、アレ。要は重力である。これが、Y軸だ。この状態で、Y軸加速度は「マイナス1」を示す。あれ。なんだかプラスの方が気分いいのだが、残念ながらこの姿勢では、加速度はマイナスとなるらしい。ちなみに、重力がかかっているだけの状態で、数値は1。激しく振って力をかけると、それよりも数値が大きくなる。

そのまま、iPhoneを90度右方向に倒してみよう。この状態では、力の働く方向は、音量ボタン側から、ボタンの無い側になる。これがX軸である。右に倒した場合、X軸加速度は「プラス1」を示す。反対に、左に倒すと、「マイナス1」となる。ぐーるぐる、と。最後に、手に持ったiPhoneをそのまま上に持ち上げて、画面を下に向けて倒してみよう。力の働く方向は、iPhoneの背面側から、ディスプレイやホームボタンのある側、になる。これがZ軸である。画面が下を向いているとき、Z軸加速度は「プラス1」を示す。反対に、画面を上に向けると、「マイナス1となる」。

この三軸への力のかかり具合いによって、各々の数値は独立して変化していく。よって、すべての値がわかれば、どっちの方向にどの程度傾いているかがわかる、ということになる。いかがだろう。頭の中に描けただろうか。わかってしまえば、それほど複雑ということは無いのだが、ひとつひとつを正確に覚えておかないと、毎回「あれ?右に傾けると、なんだっけ?」ということになって少々面倒くさい。ここはひとつ、フレミングの左手の法則を覚えたときのような素直さで覚えておいて欲しい。大丈夫。少なくとも、10km先の八百屋さんに、徒歩で買い物に行かされる可哀想な少年のアレコレを覚えるより、ずーっと役に立つケースは多いのだ。


※この記事は今度出す本の下書きの下書きです。
※全ボツになることもありますので、番外編としてお楽しみください。

【業務連絡】
加速度センサーの実装方法が続きます。

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