アプリを作るときの心得

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2011/11/16 21:45 投稿先 97.サルでき本 原稿以前 投稿者 カワサキ タカシ

の辺シンドいなー。

iPhoneアプリを作ろう。そんなときの心得をお話ししておこう。もう既に作りはじめてしまった場合でも構わない。既に何作も作ってリリースしてしまっているのなら、この章は関係ないので読み飛ばしていただいて結構である。コホン。「心で感じるまま作れ」、以上。いや、ウソです。いや、それでもいいって言えばいいんですけどね。たぶん、心が「もう無理ッス」と言ってきたときに、きっと困るし。

昔から「システム屋が言ってはいけない禁区集」の中に、こういうものがある。「動けばいい」、はいコレ。これを現場で言うと、「動けばいいじゃねーだろ動けばいいじゃ!」と、怖い先輩に速攻で叱られる。コンピューターシステムというのは、トラブルがあったときに真価が問われるので、正常時に動いている状態だけで「よし」とするのはとっても危険なのだ。ワタシもその昔はシステム開発の現場にいたので、その怖さはよく知っているつもりである。あるのだが。

iPhoneアプリ開発の心得となると、心の底からこう思っていたりする。「動けばいいじゃないか」、と。うーん。諸先輩方、すいません。ワタシはすっかりダークサイドに堕ちております。あの頃の正義漢に燃えていたピュアなワタシはもうドコにm(略)。一応、理由らしきものを言わせていただきたい。ワタシも好きで宗旨替えしたわけではないのだ。一言それは、「アップルのレビューが案外…微妙というか…よくわからないというか…だったから」なのである。

iPhoneアプリは、最後はAppStore(正確にはiTunes)のアプリレビュアー(審査担当)がアプリをチェックして、「問題ない」と判断したら一般に公開される。レビューには何十項目にも及ぶ判断基準があって、それを「クリアしていない」とレビュアーが判断したら、どんな立派な開発ベンダーが作ったアプリであっても、一刀両断に「リジェクト(却下)」されていまう。現世のエンマ大王、それがアップルのレビュアーなのだ。超コワイ。

ところが…実際のところ。その基準ってヤツが、実におおらかというか、アバウトというか、よくわからないというか。同じようなアプリでも、通過するときと却下されるときが多々あるのである。却下理由はちゃんと書いてあるのだが、あれ?その理由だとあのアプリも却下なハズじゃ…。みたいなことが多々ある。実に多々あるので、「ひょっとして、これレビュアーの気分次第なんじゃ」と、うっかり言う人がいるくらいである。いえ、ワタシは厳正な審査を疑っておりません。

アプリの開発サポートコミュニティ、なんてものを運営していると、「どうやったらレビューを通れるんですか」と、真剣に悩んでしまっている人からよく相談をいただく。その際、特に初心者の方で、「美しいコードが書けないとダメなんじゃないか」「あらゆるケースを想定してロジックを作りこまないとダメなんじゃないか」と、そんな感じにハマっている人が多い。自分にはスキルが無いと自覚しているので、悪いのを全面的に自分だと思ってしまうのだ。

どーでしょう。それ。たぶん運が悪かっただけじゃない?口にはしないものの、ワタシは思ってしまうのである。気にし過ぎるのはやめておいたほうがいい、レビューがこんな感じなのだ。完璧なコードが書けたとして、それで却下されない確証もまた無い。だったら、とりあえず動いて、レビュアーがよしと言ってくれたらそれでいいし。レビュアーがよしと言ってくれば、たとえコードが拙くても、そのアプリを使ってくれた誰かを喜ばせることはできるのである。どーんと構えてしまおう。動けばいいさ。


※この記事は今度出す本の下書きの下書きです。
※全ボツになることもありますので、番外編としてお楽しみください。

【業務連絡】
デブ専関連の画面(こちらは主にiTunes ConnectとAppStore方面)が続きます。

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