セグメントを作ろう

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2011/11/23 19:59 投稿先 97.サルでき本 原稿以前 投稿者 カワサキ タカシ

ういうのだとスラスラ書ける。向いてないのかも、技術系。

ふと気がつくと、アナタの前にはサングラスをかけたイカツイオッサンが座っていた。真っ黒な皮のロングコートの内側には、さらに真っ黒なスーツを着ている。「誰だオマエは」、アナタはオッサンに問いかける。オッサンはニコリともしないで、ポケットからカプセルを取り出した。「今からオマエに3つの選択肢を与えよう。ひとつ目は『コンピューターが支配する、この仮想の世界から抜けだして、厳しい現実と立ち向かうこと』、ふたつ目は『この仮想の世界を本当の世界として、一生ここで過ごすこと』、そしてみっつ目は『青色で鼻がデカイ生き物の中にコピーされて、ケツ丸出しで原野を駆けまわること』。さあ、どれがいい」。

一昔前に大流行した、マトリックスなる映画に登場する、主人公が自分の進むべき未来を選ぶシーンである。最初の選択肢なら赤のカプセルと、2番目の選択肢なら青のカプセルを、3番目の選択肢は…他の映画のような気もするが。まあ、だいたいそんな感じで、主人公は物語の道筋を決定付ける選択をするのだ。

iPhoneアプリの中で、このような「複数の選択肢の中から、ひとつを選ばせる」パターンに対しては、セグメントというビュー(ぼちぼち、この部分の説明を省略していきますよ)を使う。思い出してみよう。前に出てきたスイッチは「オン・オフを選ばせる」ものだった。自分が作りたい選択肢が、「YES・NO」ならスイッチを、「どれかひとつを選んでね」なら、セグメントを作ればいい、ということである。

標準アプリの中では、「天気」アプリの設定画面の中に、「摂氏と華氏」を選ばせるセグメントがある。ちょっとチェックしてみてほしい。このセグメント、選択肢は二つしかないので、これを、「摂氏?」「YES・NO」というスイッチ形式で作ることも、もちろんできる(NOなら華氏)。できるのだが、選択肢が同じ重さの場合は、セグメントにしておいたほうが、使う方からしてみれば、より「自然」に見える。スイッチとセグメント、この二つは、機能というよりも、ユーザーにどうやって使ってもらうか、という観点で、使う方を決めるのだ。

設定はスイッチ同様、それほど複雑ではなく、「選択されたときにどうするの」、という、セグメント押下時の動作についての設定と、「今どの選択肢が選ばれているの」、という、現在の状態についての確認ができるようになっている。ただ、スイッチと違い、選択肢はアナタのさじ加減ひとつなので、「各セグメントの表示名」の設定はお忘れなく。

ちなみに。マトリックスで出てきた、あの黒い画面に緑色の文字の組み合わせ。一時期ワタシは、自分のテキストエディタ(メモ帳)の色設定をあんな感じにしていた。あの配色、実際やってみるとスゲェ目が疲れるのだが、当時いろいろ勘違いしていたワタシは、あまりの目の疲れに耐え切れなくなって設定を元に戻すまで、奇妙な生き物を見るかのような眼差しを向けてくる同僚に対して、むしろ誇らしげな気持ちでそれを見せびらかしていた。若さとは、そういうものである。


※この記事は今度出す本の下書きの下書きです。
※全ボツになることもありますので、番外編としてお楽しみください。

【業務連絡】
セグメントの実装手順が続きます。

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