スクロールビューを作ろう

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2011/11/28 22:58 投稿先 97.サルでき本 原稿以前 投稿者 カワサキ タカシ

惑のスクロールビューの世界へ。

「iPhone?なんでアップルがケータイ作るわけ?」「さあ?アメリカのケータイはイマイチだから、ひっくり返せると思ったんじゃない?」。今からわずか数年前、きっと日本のあっちこっちで行われていたと思われる会話である。ワタシもそんな感じの印象だったと思う。ワンセグとかおサイフケータイとか、日本のケータイは別次元で高機能だけど、アメリカのケータイといえば、未だにモノクロ。ワタシの海外知識はそんなものだったので、これはあくまで海の向こうのお話だ、と思っていた。そいつは、アメリカのみならず、日本のケータイ市場も完全にひっくり返してしまうことになるのだが。

iPhoneの日本デビューから、遡ること約1年。iPod touchが日本に初お目見えした時、そのテレビコマーシャルは実にセンセーショナルなものだった。「指が画面を滑りまくり」。写真も、音楽も、Webサイトも。今でこそすっかりおなじみの表現方法になった、「フリック(弾く)」という、それまでにないコンピューターの操作方法に、しばしテレビの前でボーゼンとなっていたことを覚えている。スゲー。何この未来。こんなのが普通に買えるようになっちゃうわけ?そんな、ワタシの目を釘付けにした、フリック。今回は、iPhoneの目玉操作方法とも言えるこの機能についてお話しよう。

iPhoneアプリの中で、フリックという機能を作る場合、スクロールビューというビューを使う。うーん。ちょっと違うな。フリックという機能を作る場合、スクロールビューというビューを下に敷く。こんな感じがより近い。スクロールビュー自体は、ただの透明なビューなので、それを設置しただけでは、ボタンが出てきたり、ドラムが出てきたりはしない。この透明なビューの上に、画像やラベルや、その他諸々、他のビューを乗っけると。あら不思議。指先の動きに反応して、ビューが滑り始めるのである。

縦、横、斜め。滑る範囲を設定すれば、どんな方向にもスルッスル滑らせることができる。固定した画面があって、「次へ」「前へ」というリンクをたどる、それまでの携帯端末の一般的な操作方法と比べて、iPhoneっぽさ。気持ち良さ。ということを実によく表現してくれるビューなのだ。iPhoneアプリは既に数十万本世の中にリリースされているが、まだまだ、この機能の魅力を完全に表現できてはいない。そんな気がする。それほど奥が深い機能である。

ひとつの機能が、ひとつのひらめきが、わずか数年で世の中をひっくり返してしまう。そんな夢のような出来事を、我々は目撃したわけである。アナタのアプリにも、ぜひスクロールビューを組み込んでみて欲しい。そして、スルッと滑らして、コロッと世の中をひっくり返してしまおう。ワタシは、いつかアナタがそんなことをしてくれることが、今からとっても楽しみなのである。


※この記事は今度出す本の下書きの下書きです。
※全ボツになることもありますので、番外編としてお楽しみください。

【業務連絡】
スクロールビューの実装手順が続きます。

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