はじめに的な

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2011/10/24 12:01 投稿先 97.サルでき本 原稿以前 投稿者 カワサキ タカシ

術書は厚くて重い。

現在コンピューターコーナーで立ち尽くしている諸兄に対してアンケートを行ったら、おそらく第1位にはこの回答が上がってくると思われる。そう、技術書は厚くて重いのだ。
「かんたん」とか「お手軽」とか書いてあっても、まずそのサイズがかんたんでもお手軽でもない。上のほうの棚からうっかり取ってしまったら、戻すのがひと作業になったりする。もうこのまま買っちゃえよ、と出版社に言われている気がしてならない。

アナタが「ドレもコレもよくこんなに分厚くなるな、いったい何をそんなに書くことがあるってんだ」と思っているのであれば、それは正しい。先日書店のiPhone開発コーナーに行って、ギッシリ文字の詰まった数百ページに及ぶ技術書を見てワタシも思った。「コレを書いた人はドレだけの苦難を乗り越えて最終ページまで文字を埋めたのだろう」と。同じく思った。「何か編集さんに弱み(エロ画像フォルダの場所とか、女装癖とか)でも握られたんじゃなかろうか」と。

そんな苦行の果てにアナタの手元に届いたにも関わらず、大抵の技術書は「ほぼ買ってきた当時の状態で」本棚に並んでいたりする。ご自身の本棚をチラッと見ていただきたい。ヨレッヨレのマンガや雑誌を健気に支える、ブックエンドのような技術書の数々を。買って帰る電車の中では「どう?オレ。こんな分厚い本を読むんだぜ」と、誇らしげな気持ちで広げちゃったりするのだが、家に帰ってくると急に手に取る気がしなくなるのである。恐るべし見栄っ張りパワー。

ワタシは今回この本を書かせてもらうにあたって、「力を入れなくても読める」本にしようと心に決めた。「お前にちゃんとした本なんて書けるわけないじゃないか」という至極まっとうなご意見もあるにはあるのだが、そんなことよりワタシ自身ウチの本棚にこれ以上ブックエンドはいらないのだ。そうだ、技術書を書こうなんて最初から思わないようにしよう。「技術書風エッセイ」これでいい。教科書の脇に書かれた落書きくらいの気楽さで、勉強モチベーションゼロの時にもボーっと眺めていられる。そんな風な本にしよう。ねぇ。どう思いますか。みんなそうすりゃいいのに。と、技術評論社編集のワタナベさんに言ったら、「カワサキさんみたいにアホな文章を書き続けられる人ってそんなに沢山いないんですよ」と言われた。ホメ言葉として受け取っておくことにする。


※この記事は今度出す本の下書きの下書きです。
※全ボツになることもありますので、番外編としてお楽しみください。

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ここは文字中心に。

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